私の使う鋏は
ある特定の研ぎ師に10数年お願いしている。
右は比較的新しい鋏。左はもう10年
以上は使っている。
鋏の切れ味を良くする為、
場合によっては動刃(櫛状になっていないほう)
を削っていくのだが、右のに比べると左の動刃は、
もうほとんど削る所がないぐらい細くなってきている。
共に歩んで来た愛用品は
熟練の研ぎ師によるその時の一番適切な処置により
ここまで長く使われて来た。
人と道具。
いい関係だと思う。
その職人気質が色濃い研ぎ師の髪の毛は、
切れ味を試すための道具になっており
いつもボサボサ。